エクセルまにあ
超初心者のためのエクセル入門講座 

ゴールシーク

ゴールシーク機能とは、特定のセルの値が指定した数値になるように、他のセルの値を調節する機能です。

例えば下の図のように A1 セルに =SIN(B1) と入力したとします。今は B1 には何も入力されていないため、A1 セルには 0 が出力されています。

この状況で、A1 セルの値を 1 にするためには、B1 の値をいくつにすればいいのでしょうか?

この問題を解いてくれるのがゴールシーク機能です。

ゴールシークを行うためには、リボンの "データ" "What-if分析" から、ゴールシークを選択します。すると、以下のダイアログボックスが表示されます。

"数式入力セル" とは、目的の値を設定する対象セルです。今の場合は A1 を指定します。"目標値" では、そのセルの値をいくつにしたいのかを設定します。ここでは 1 を指定してみましょう。"変化させるセル" では、そのためにどのセルの値を変化させるのかを設定します。今は B1 です。

以上の設定を行い "OK" ボタンを押すと、下のような結果が出てきます。

Sin( π / 2 ) = 1 ですので、B1 には 1.57 くらいの数字が出てくるはずですが、ここでは 1.529... となりました。A1 も、ちょうど 1 にはならず0.9991... です。これは、計算精度を 0.001 と設定していたためです。

この計算精度は、Excel のオプション(数式)で設定することができます。試しに、0.000001 にして再計算すると、A1の値は0.9999996... となりました。

以上のように、ゴールシーク機能を用いることで、特定の結果を与えるセルの値を探索することができます。