エクセルまにあ
超初心者のためのエクセル入門講座 

分析ツール

分析ツールとは、統計的な解析を行うためのExcelのアドインのことです。分析ツールを使うと、基礎統計量の計算、分散分析、F検定、回帰分析、t検定、z検定といいた解析をExcel上で簡単に行うことが出来ます。

分析ツールを使うためには、アドインの設定が必要です。Officeボタンから "Excelのオプション" を選択し、ダイアログの左側の選択肢からアドインを選びます。

そして、一番下にある設定ボタンを押し、出てくるダイアログで分析ツールにチェックを入れて、OKボタンを押します。

これで分析ツールが使用できる状態になります。

実際に分析を行うには、リボンの "データ" から "分析" の "データ分析" を選択します。すると下のようなダイアログが表示されますので、行いたい分析を選択します。

分析ツールを使えば、解析自体は簡単な操作で行うことができますが、結果の解釈には統計学などについてのそれなりの知識が必要です。以下では、簡単に各分析について紹介します。

 

分散分析: 一元配置

一元配置に対する分散分析を行います。標本が 2 つのみの場合は、TTEST と同じです。

分散分析: 繰り返しのある二元配置

二元配置に対する分散分析を行います。各条件について、複数のサンプルがある場合です。

分散分析: 繰り返しのない二元配置

二元配置に対する分散分析を行います。各条件について、ひとつのサンプルしかない場合です。

相関

相関係数を行列の形に並べた、いわゆる相関行列を出力します。

共分散

分散共分散行列を出力します。

基本統計量

基本的な統計量を出力します。

指数平滑

指数関数による平滑化を行います。

F 検定: 2 標本を使った分散の検定

2 つの母集団の分散を比較します。

フーリエ解析

高速フーリエ変換 (FFT) アルゴリズムによるフーリエ変換を行います。また、逆フーリエ変換も可能です。

ヒストグラム

ヒストグラムの作成を行います。

移動平均

移動平均による平滑化を行います。

乱数発生

乱数を出力します。正規分布、二項分布、ベルヌーイ分布など、従う分布を指定することができます。

順位と百分位数

対象のデータの順位と百分位数を出力します。

回帰分析

最小二乗法による線型重回帰分析を行います。

サンプリング

入力範囲のデータを母集団と見なしてサンプリングを行います。

t 検定: 一対の標本による平均の検定
t 検定: 等分散を仮定した 2 標本による検定
t 検定: 分散が等しくないと仮定した 2 標本による検定

母集団の平均が異なるかどうかについて t 検定を行います。

z 検定

平均値の z 検定を行います。