エクセルまにあ
超初心者のためのエクセル入門講座 

複数シートの表示

複数ブックの表示では、ひとつの親ウィンドウの中で複数のブックを開いてみましたが、今度は同じブックの中の複数のシートを開いてみましょう。

通常Excelでは、ひとつのブックに対してひとつの子ウィンドウを割り当てて作業を行います。しかし、こういう表示方法だけでは不便なときもあるのです。

例えば、ひとつのブックの中の複数のシートを同時に見たいという場合がそうです。そんなときのために、Excelではちょっと変わった表示方法も用意されています。

この図は、ブックをひとつだけ開いている状態です。ここから、リボンの「表示」にある「新しいウィンドウを開く」というボタンを押してみましょう。

すると、下の図のようにウィンドウがひとつ現れます。ここで、矢印の先に注目して下さい。通常ここにはブックの名前が表示されますので、今は"sample1.xlsx"となっているはずです。ところが、左側のウィンドウでは"sample1.xlsx:1"、右側のウィンドウでは"sample1.xlsx:2"となっています。この意味は、"sample1.xlsx"というブックの、一つ目のウィンドウ、二つ目のウィンドウ、ということです。つまり、ひとつのブックに対して二つのウィンドウが使われている状態になっているのです。

この状態になっているとき、ふたつのウィンドウは独立に操作することができます。これの何がうれしいのかというと、下の図のように、例えば違うシートを同時に表示させることができるのです。

矢印のところを見ると、Sheet3とSheet2が選択されていることがわかります。この表示方法にしておけば、例えば一方のシートからもう一方のシートへとデータをコピーする、といった操作が非常に簡単にできるというわけです。