エクセルまにあ
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条件分岐 (Select Case)

条件分岐( If )では、条件分岐の方法として If を説明しましたが、ここではもうひとつの方法である Select Case を紹介したいと思います。

条件がひとつだけであれば If で構わないのですが、複数の条件を指定したい場合には If はやや不便です。If 文をいくつも使えば複数の条件を処理出来ないことはないのですが、プログラムが複雑で見にくいものになってしまいます。Select Case 文はそのような場合に便利な構文です。

次の図を見て下さい。

このように、複数の条件があり、それによって異なる処理を行いたい場合に Select Case 文を使います。書式は以下の通りです。

Select Case の後に条件判断の対象を記述し、その後 Case に続けて各条件とその条件が成立した場合の処理を書きます。最後の Case Else のところには、条件がひとつも成立していない場合に実行したい処理を記述します。

では、具体例を見てみましょう。

Select Case  Range("A1").Value
    Case 1
         MsgBox ("1です")
    Case 2, 4, 6, 8
         MsgBox ("2,4,6,8です")
    Case Is >= 10
         MsgBox ("10以上です")
    Case Else
         MsgBox ("その他です")
End Select

これは、A1セルに書かれている値によって、異なるメッセージを表示するプログラムです。

A1セルが 1 だった場合、Case 1 の後に書かれている行が実行されます。条件は、コンマで区切って複数指定することが出来るのですが、その例が Case 2, 4, 6, 8 です。また、不等号を使った条件を指定したい場合は、Case Is >= 10 のように Is というキーワードを用います。最後の Case Else には、その他の場合の処理を記述します。

Select Case 文を上手く使うことにより、複雑な条件分岐も簡潔に表現することが出来るようになります。

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