エクセルまにあ
超初心者のためのエクセル入門講座 

オブジェクトの階層

プロパティの取得と設定では、セルのオブジェクトに対してvalueプロパティを設定する例を示しました。ここでは、もうひとつプロパティを設定する例を紹介します。

まずは下のプログラムを見て下さい。

Sub  Test2()
  Range("A1").Font.Color  =  vbRed
End  Sub

これは、A1セルの文字を赤色に変更するというプログラムです。このプログラムを実行すると、下の図のように文字の色が赤に変更されます。

さて、やっていることは非常に単純なのですが、ひとつポイントがあります。それは、Range("A1").Font.Color の中にピリオドが2つ入っているということです。

これはどういうことかと言うと、オブジェクトが階層構造になっている、ということです。つまり、Range("A1") というオブジェクトの下にFontオブジェクトがあり、その下にColorというプロパティがあるわけです。図で表すとこうなります。

Range("A1") はA1セルを表すオブジェクト、Fontはフォントを表すオブジェクトですから、Range("A1").Font はA1セルに書かれている文字のフォントを表すオブジェクトということになります。

このように、エクセルで使われるオブジェクトの多くは階層構造になっています。

メソッドの呼び出し >>