エクセルまにあ
超初心者のためのエクセル入門講座 

バイオリズム3

ここでは、月の満ち欠けを基準にしたバイオリズムの計算方法について簡単に説明します。

まずは太陽について考えましょう。

太陽は一日で地球を一周するわけですが、これがバイオリズムのもとになっています。夜行性の人は別ですが、普通の人は昼間活発に活動し、夜は静かに眠るという、24時間周期のリズムを持っています。

次に月です。

月はおよそ24.8時間で地球を一周します。潮の干潮なんかはこの周期で起こりますね。そして、約29.5日で太陽との位置関係が一周します。満月から下弦の月になって、新月になって、上弦の月になって、という月の満ち欠けがこの周期で起こっているわけです。

この太陽と月の周期をグラフにしたものが月のバイオリズムです。

ここでは、昼の12時に太陽がいる位置を0度として、この角度のコサインをグラフ化することにしましょう。高校で習った三角関数というやつですね。

cos(0)は1ですので、昼の12時には太陽のパワーは1であると言えます。太陽が沈む夕方6時ころと、昇り始める朝の6時は、90度と270度です。cos( 90度 ) = cos( 270度 ) = 0 ですので、この時の太陽の影響は0と考えます。太陽がちょうど裏側にあるのは夜中の12時ですが、このときの値をcos( 180度 ) = -1 とします。

そして、月に関しても同様に計算します。ただ、月齢によって月の出、月の入りの時刻が変わってくるため、計算が少し面倒です。ここでは、まず月齢を計算してから、月の位置を求めることにしましょう。

月齢を正確に計算しようとすると大変なので、簡易的な方法で計算します。それは、新月からの経過時間を使う方法です。月の満ち欠けの周期(朔望周期:さくぼうと読みます)は29.530589日であまり変わらないため、新月からの経過時間が分かれば月齢は簡単に計算できます。

新月の正確な日時については、国立天文台天文情報センター暦計算室などで公表されています。今回の計算には、2009年7月22日11時35分の新月を使いました。46年ぶりの皆既日食があった日ですね。

月齢が分かれば、後は朔望周期との比を使って月の位置を計算することが出来ます。月齢を朔望周期で割って、その分だけ位相をずらせばいいだけです。

それでは、実際の計算を行っていきましょう。

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